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【軽井沢移住】後悔先に立たず!移住前に考えるべきことまとめ!

憧れの軽井沢、できればこの熱い情熱を持ったまま、一気に家族みんな揃って移住を!
でも、ちょっと待ってください。実は引っ越してから、こんなはずじゃなかった、東京に帰りたいという声もチラホラ聞こえてきます。実際のところ何が原因なのでしょう?

私は、幼いころから毎夏軽井沢で過ごし、軽井沢が大好き。この度、子供が2人生まれることを機に、東京23区から軽井沢に移住することにしました。
でも、夏の軽井沢は知っているけど、正直そのほかのシーズンはあまり詳しくない・・・
大切な家族との移住、お金もかかるし、絶対に失敗したくない!!

この記事では:
そんな私が調べた大量の軽井沢移住失敗談から浮かび上がってきた、「軽井沢移住のこんなはずじゃなかった!!」をまとめています。

この記事を読むと:
軽井沢に移住してから起こる可能性の高い様々なトラブルに心構えができ、回避することができます。

目次:

1.湿気がすごい
2・寒さがすごい(冬が長い)
3.思ったより車社会
4.GWと夏期の渋滞地獄
5.虫や、野生動物
6.通信環境が悪い
7.ゴミ収集が厳しい
8.大きい病院がない

1.湿気がすごい

まず特に強調しておきたい「想定外」は、軽井沢全域のすごい湿気です。
私たちの家のある南軽井沢のエリアをはじめ、軽井沢駅から南のエリアは特にです。

車道なども夏でも朝や夜など霧が出て、運転が危ないな、と思うことが結構あります。

そして、少しでも寒いと、夏の朝でも窓枠に結露がびっしり
クローゼットに入れておいた洋服がカビる、1シーズン置いておいただけなのに、布団がカビる、そんなことは日常茶飯事。

加えて、管理のできていない湿気は長期目線で、大切な物件の価値を著しく下げます。

湿気で傷んだ壁内の木材、カビは、シロアリの餌になります。
そして、シロアリはネズミの餌になります。

私が祖父から受け継いだ別荘は、40年物で、夏のみの居住を目的に建てられたサマーハウスでした。
近年は特に、家全体がカビ臭く、少し家を空けると階段にシロアリの通った道、夜は天井裏でネズミの大運動会。

我々も当初、お金もかかるし、リノベして住もう、と思っていたのですが、全く無理で、結局新築をするハメに・・・とほほ

湿気対策

  • 追分など、軽井沢の中でも比較的湿気が少ないエリアを選ぶ
  • 中古では、夏のみの居住目的の別荘を選ばず、通年使用に耐えられるものを選ぶ
  • 新築ではしっかりとした高気密高断熱住宅を建てる
  • 窓を樹脂サッシにする(結露対策をすることでカビ防止になります)
  • 薪ストーブをたく(空気が乾燥します)

2.寒さがすごい(冬が長い)

冬の最低平均気温は -8.7℃
-20℃越えの日もあり、かなり寒いです

国土交通省の、省エネ基準地域区分では
東北のほとんどの地域より寒く、札幌や稚内と同じ2地域です。

私は御代田町や上田市(軽井沢の近く)に親戚がいるのですが、「今度軽井沢に引っ越すんだ」と話したら
「え!?寒いよ!絶対後悔するよ!」とか「え?冬も?絶対東京帰りたくなるよ!」と皆異口同音に冬の寒さを指摘してきました。

近郊に住む人だからこそわかる、軽井沢の寒さの恐ろしさ。
ていうか、近くの地域でもそんなに違うんですね。
周辺地域の中でも軽井沢のあのエリアだけ、なぜか段違いで寒いんだとか。

雪は日本海側ほど多くはないものの、路面は凍り、一度凍ると解けないのだそうです。
冬の頻繁な移動には4WD車が必須で、GWまでは、スタッドレスタイヤを外せないとか。

特に、傾斜地に家を構えた人は、車の出し入れがかなり大変で、冬の外出が非常にストレスになるそうです。

また、夏の朝晩も、結構寒く、夏といえど長袖の羽織は必須です。

さらに、軽井沢では夏の緑は眼にやさしく、心を癒してくれますが、実は軽井沢で一番長いシーズンは冬。
寒々とした木立の、閑散とした風景。
あまりの長い冬に、鬱にならない対策が必要かもしれません。

寒さや長い冬の対策

  • しっかりとした高気密高断熱住宅を建て、家の中を快適にする
  • 薪ストーブやキャンドル、明るい色のインテリアなど、冬の楽しみを用意して鬱対策
  • いいダウンや雪靴を買い、冬はおしゃれはできないと覚悟を決める

3.思ったより車社会

私たち夫婦はペーパードライバーで、東京では、買い物や保育園の送り迎えはもっぱら電動自転車です。
都心だと電車やバスなどの交通網も充実していますし、駐車場代も高いので、車を所有する必要性をあまり感じませんでした。

しかも、軽井沢というと、貸自転車でさわやかに高原を走り抜ける姿、
それは夏だけの、しかも観光客の姿です。
暮らそうと思うと車は、必須、しかも大人の人数分だけ用意するべし、というのが定説です。

当初は、「買い出しも、自転車で15分とかなら別に余裕だし。そもそも電動自転車持ってるし。」
と高をくくっていましたが、情報を集めるにつれ、考えの甘さを思い知らされました。
冬はそもそも寒すぎて自転車なんてこげないし、冬移動するなら車一択です。

また、電動自転車で懸念があるのが、バッテリーの劣化です。
極寒の環境ではバッテリーがすごい速さで劣化するそうです。
そのため、冬季は電動自転車は使えず、バッテリーだけは室内の温かいところで保管する必要があります。
バッテリー関連でいくと、テスラなどのEV(電気自動車)や、太陽光パネルから充電するタイプの屋外蓄電池も実はあまり軽井沢には向いていないのかもしれません。

思ったより車社会の対策

  • 案外運転してみるとできる。冬スタートは怖いので、気候の良い時期に引っ越す。
  • 車を持っていないなら、移住前に購入予算を用意しておく

4.GWと夏期の渋滞地獄

GWと夏期のピーク時には、新幹線の駅前のプリンス通りなんかは、普段は5分で行ける道が、1,2時間かかることもざらです。

うっかりピーク時に星野温泉やプリンスのショッピングアーケードに行こうもんなら、夕飯までに家に帰れなくなります。
家族皆ヘトヘト、食材もなし、でもそんな状況でも軽井沢にウーバーイーツはありません!(厳しい現実)

さらに、私の場合、近郊の佐久市に移住後の就職を決めたので、夏場は相当通勤時間を多く見積もる&裏道を使う&最悪すごい遠回りで行く、必要があるかもしれません。
食料品等の買い物も、通勤途中の軽井沢外で済ませ、別荘族で溢れる軽井沢のツルヤには近寄らないつもりです。(物も無駄に高いし)

そんなわけで、前出の電動自転車ですが、夏場は案外重宝するかもしれません。差し当たって売らないで引っ越すつもりです。

GWと夏期の渋滞の対策

  • テレワークなど、移動しないで済む環境を整える
  • 地元の人にリサーチして裏道を把握
  • ピーク時を避け、時間に余裕をもって出発する
  • 休みの日は庭や家の周辺で過ごす
  • もしくは、御代田、佐久、小諸、東御など、比較的すいている西側エリアに遊びに行く

5.虫や、野生動物

虫が当たり前のようにウジャウジャいます!
字面だけでも苦手な方は、読み飛ばしてくださいね。

【事例集】
・子供のころ、ウッドデッキでプールをしていると、蛾やいろんな虫が、プールにダイブしてきました。

・庭に黒とオレンジのセンセーショナルなカラーリングの毒蛇、ヤマカガシがでて、祖父に「あれに2回嚙まれたら死ぬ」と宣告され、夜怖くて眠れなくなったことがあります。

・夜バーベキューをしていると、蛾などが光に集まってきます。
網戸がちょっとでもあいていると家の中が虫だらけになります。
その虫を網で捕まえるのが子供のころの私の役目でした。

・油断していると生ごみをためるコンポストに蛆がわきます。

・普通に子供が遊ぶ庭に、スズメバチが巣を作っていきます。駆除には危険が伴い、業者に頼むとお金がかかります。

・冬薪ストーブ用の薪を室内に置くと、「おや、温かいぞ春かな?」と冬眠中の虫さんたちが室内にウジャウジャ出てきます。

・ハクビシンやタヌキがいて、噛まれると普通に寄生虫や伝染病に感染する危険があります。

・少し山に入ると、イノシシやシカ、熊も出ます。

そんな幼少体験もあり私は、虫は全く平気なのですが、家族はどうでしょう。慣れの問題だとは思うんですが・・・
ですが本当に虫は無理!!!という人は、虫対策をよく考えておいた方がいいかもしれません。

虫や野生動物の対策

  • 住んでいると案外慣れる
  • 自分たちが自然の中に住まわせてもらっている側なんだ、と再確認する
  • 比較的虫の少ない、中軽井沢や駅前の住宅地に住む
  • 網戸に防虫剤を塗る
  • 薪ストーブはあきらめる
  • 庭先に不用意に食べ物を置いておかない
  • ごみを外に出しっぱなしにしない

6.通信環境が悪い

ひとりに一台パソコンの時代です。
特に、昨今のコロナ禍で教育にも通信環境が必須になりましたから、通信環境は大事です。

うちは南軽井沢の森の中の別荘地なのですが、建築業者さんに、近所の通信環境について情報を集めてもらったところ、通信速度が欲しい場所には、有線LANのケーブルを設置した方がよいと言われました。
そんなわけで、我が家では個室ごとに有線LANのケーブルを引くことにしました。(建築時に計画すればそんなにお金かからないと言われホッとしました。)

確かに、夏の間も家の中で携帯電話を使っていると切れることが結構ありました。夜など、外に出て電話をして星空がきれいだったのを思い出します。(何の話だ)

通信環境が悪いの対策

  • 電波を妨害する高い木はこまめに剪定する
  • 数社の格安SIMを契約し、自分の敷地と相性がいいプロバイダを見極める
  • 新築時に有線LANを家中に引いておく
  • これから移住者が増えれば通信環境は改善するかもしれません
  • デジタルデトックスと悟りを開く

7.ゴミ収集が厳しい

軽井沢ではゴミの分別・収集が厳しいです。

誤解を恐れずいうと、東京に住んでると、大抵のものは「燃えるゴミ」にできます。(お肉のパックとかヨーグルトのふたとか)
そして、ちゃんとネットをかけておけば割と朝早く出しても怒られないです。
何ならアパートやマンションに住んでる人は、24時間出せるゴミ捨て場があって、管理人さんがまとめて出してくれるんじゃないでしょうか。

軽井沢ではごみの分別が18種類あります。
冗談ぬきで、18分別しなきゃ回収してくれません。

a) じん芥処理場
軽井沢内に1か所。車で出しに行く感じ
いつでも空いているものの、夏場は意外と混んでいる
別荘利用の方たちがみんなここにゴミ出しに来るので、夏のシーズン終盤は渋滞起こったりもする

b) ゴミ収集場
軽井沢にも、ゴミ収集場所はあります。しかし、
・場所が少ない(だいたい車で出しに行く必要がある)
・出せる時間の幅が鬼(6時から8時半/ 夏季は6時から7時)
・そもそも自治体に加入、登録した後じゃないと使えない
・野生動物に荒らされないために鍵が厳重
という結構なハードモード

c) 24時間回収場所
管理組合の充実した高級別荘地には、ゴミ置き場があり24時間ゴミを出せるところもあるようです。

うちでは、c)がないので、場合によってa),b)を使い分けることにしました。
基本はb)ゴミ収集場を使い、量が少なくためておけるものがたまったら、混んでいない時にa)じん芥処理場へ行くという感じ。

ゴミ分別・収集が厳しいの対策

  • なるべくゴミの出ない生活をする
  • 生ごみはコンポストを置く
  • コストとあきらめ、24時間ゴミ出し可能な別荘地に住む

8.大きい病院がない

現在私は都内の大学病院に勤務しているのですが、外来で、軽井沢に住んでいるという患者さんが一定数いらっしゃいました。
えっ、この疾患で、しかも慢性期(安定している)の受診のために軽井沢からわざわざ来るの!?
私だったら絶対にしない・・・コスパが悪すぎる・・・
と内心思ってたし、患者さんにもふわっと告げるのですが、やはり「東京の病院」がいいという。

これそれなりに根深い問題なのかもしれません。

確かに軽井沢には大きな病院がありません。

でも個人的には、佐久や小諸に大きな病院があるので、必ずしも東京まで行く必要はないと思うんですけどね。
(ちなみに、そういう病院にはたいてい東京で高度な医療を経験してらっしゃる先生が部長で着任されていたり、非常勤外勤で来ていたりします。)

科や疾患によっては、設備の必要で東京まで行く必要はある場合もあると思いますが、まずは地元の病院でいいという気がします。

大きい病院がない対策

  • 緊急性がないときにまず飛び込むべきは大きい病院ではない

まとめ

軽井沢の想定外8選、いかがだったでしょうか。
このブログでは、これからこれらの「こんなはずじゃなかった」を覆す、解決策や便利なサービスなどを移住者目線でお伝えしていこうと思います。